キャットフィッシュ(なりすましネット恋愛)意味や語源とは?アメリカで話題!
「世界まる見え!テレビ特捜部」で、アメリカで話題のキャットフィッシュについて取り上げられました。
何なのか全くわからなかったのですが、調べて見るととっても深い現代ならではの問題ではないか!!と個人的に思いました。
そんなキャットフィッシュの事を知らない人も多いのではないかと思うので、今回はキャットフィッシュの意味や語源、一例などについて書いていきたいと思います。
意味は?
直接の意味はなまずという意味です。
ヒゲが生えているから猫なのでしょうか。cat=猫fish=魚
今回取り上げたキャットフィッシュの意味は、成りすましを徹底調査するアメリカの人気テレビシリーズ『CATFISHドキュメンタリー映画」のTV版だったというきっかけから広がり今では「ネットで他人の写真を使うなりすまし」を指すネット語として使われているようです。
どんな番組で、何故そのようなネット用語として使われることになったのでしょうか?
どんな番組?
出典:http://video.unext.jp/title/SID0025310
MTVで放送されている番組で、基本的には2人で作っています。
・ニーヴ・シュルマン→ビデオ映画監督 30前後イケメン。元の映画を作った人
・マックス→相棒のカメラマン
①「ネットで誰かを愛し合っているけど、一向にその人が会ってくれなくて困っている人はいませんか?その人に会わせます!」という募集をかける
②「何年もある人とネットで文通みたいなことをしてて。結婚も誓い合ってるのに1回も会ってくれないんだよ』みたいな人が沢山くる
③一つ一つ相手の正体を突き止めていくという番組
アメリカならではの、なかなか恐ろしい番組ですね〜!現代を象徴する番組とも言えるでしょう。ただ、「日本でもやればいいのに!」と、勝手に思っている私ですw
語源は?
もともとナマズという意味のキャットフィッシュが、何故ネット用語になってしまったのでしょうか?
それは、ニーヴ監督自身が引っかかったことがあり、その際に騙された相手の旦那様が言った事がヒントになっているようです。
『生きたまま鱈を船で運ぶには、そのまま運んでいくと泳がなくなって体がなまって、みんな死んじゃうんだ。ところが、ナマズを1匹入れておくと、ナマズが鱈を噛むから、鱈は逃げ続けることで元気なまま運ばれるんだよ』
というお話。しかしその話自体完全に嘘らしいです^^;
それを聞いたニーヴは「ネットでやっている人たちは社会にとってのナマズみたいなものなんじゃないか?」と思いタイトルを映画につけたら、そこから広がって今はネット用語でCATFISHっていうようになったという事です。
中々アメリカらしい適当な語源ですが、覚えやすくていいですね!w
一例を紹介
某ラジオ番組で、とても詳しく説明されていたので、簡単に内容を紹介させて頂きます。私は最初「いたずら番組かな?」と思っていましたが、全然違ったようで…大変色んな面で勉強になりました。。
依頼主は、アーカンソー(アメリカの田舎町)でブティック店員をやっている20代のサニーちゃんという女の子!
『私はジェイムソンっていう名前の、超イケメンのモデルの男の子と付き合っています。彼は実際にモデルをやっています』と公言していました。
実際に調べてみると、プロとしてモデルをやっているっていて写真や公式サイトもあります。
サニーは『私とフェイスブックで知り合って、恋愛関係にあるんだ。結婚をする約束をしたんだけども、完全に婚約するつもりで、兄弟とか家族にも友達にも言ったんだけども、でも会ってくれないんですよ』
という事で依頼したようです。
ニーヴ監督が、電話番号から探ってその人の住所とかを突き止めて家を特定し、サニーを連れて行きました!!
結果は………
ジェイムソンくんの正体は体重が100キロくらいの18才の女子高生だったのです!
しかし、『な、なにこの人?誰?』と言って騙されてる本人は最初信じないのです。
ニーヴ監督は『君がネットでジェイムソンくんっていう未成年だと騙っていた人だよね?』と聞くと、ジェイムソン『ええ、そうよ』と一言…。
ショックだったサニーは、『なんて酷いことするの!』と問いただしても『えー、別にネットでちょっとからかっただけよ』『バカじゃないの?こんなのに騙されて』とふてくされていました。。
ニーヴ監督も問いただした所
『私は非常に太っていて、学校でいじめられて。登校拒否になったんだ。それで、ずっと部屋にこもっている。食べ続けて、部屋から外に出ない、人に会わないからこんなに太ってしまった。ただ、ネットを見るとイケメンの写真とか美女の写真をのせるだけで引っかかってくる。男や女が。アイコンに。ソーシャルネットワークっていうのは。なんてみんなは人の見た目しか考えないんだろう?私は見た目ばっかりの世界でこんなに傷つけられている!だから、見た目に引っかかってくるようなやつを騙して、バカにしたかったんだ。だから、そのイケメンの写真でもって引っかけて、いたずらしてたんだ』
という本音を語りました。
ニーヴ監督は「そこには一切の恋愛感情はなかったのか?』と問うと、
彼女は『ありました』『私はたぶんレズビアンなんです』
『でも、このド田舎では同性愛の人がいく場所はどこにもないんです。同性愛のことを知られても困るんです。どこの職場もなくなるし・・・』
と切実な悩みを告白しました。
同性愛の人が暮らせるのは都会だけで田舎では差別が激しく隠すしかないし、そういう人を見つけることもできないといいます。彼女は『だから、ネットでやるしかなかったのよ!』と。
ニーヴ監督は依頼者に『こういうことだったんだ。彼女もかわいそうなんだ。そもそもこんなことをやる人が社会的勝者であるはずないじゃないか。苦しんでいるから、こういうことをしてるんじゃないか。ネットで』
ときちんと説明をし、最後は仲直りさせるというのです。
そして凄いのはその後。
騙していた方が顔も本名もネット上に出してるというのです。
セラピーやケアを続けて、何ヶ月か後には騙していた方も騙されてた方も、本名と顔を出していいよってことになるのです。
ニーヴ監督はネットに引きこもっている人たちを助けるサイトを作らせて、彼女(騙した側)にその運営をさせています。
そしてその後も騙した方と騙された方が友達になったりするようで、単に騙して傷つけているだけじゃない場合もかなりあるというようです。
引用:http://miyearnzzlabo.com/archives/18927
確かに同性愛者はアメリカのほうが多いとは思っていましたが、田舎ではまだまだそういった現実があるのは切実な悩みですね。
日本でも少しずつ浸透されてはいるものの、まだまだ東京の一部でしか公式には認められていないのが現状です。人間の複雑さが見えますね。
しかし、番組は、単純に正体を暴くだけではなく、何故そうなったのかという本質を追求し、そしてその後のケアもしっかりとして、お互いが良い方向にいくようにしている所が、素晴らしいと思いました!
アメリカで人気の理由がわかりますね!
キャットフィッシュである可能性が高い条件
ニーヴ監督がこれまで取材を続けていく中で、キャットフィッシュの条件がわかってきたようです。その主な3つがこちら
1:アイコンがイケメンや美女である場合
2:スカイプ等のビデオチャットをどんなに頼んでもしてくれない
3:フェイスブックの友達がいない場合
私もとてもイケメンの見ず知らずの男性から、フェイスブックの友達申請が来たことがありますが、怪しさMAXと決断させて頂き、拒否致しました^^;
しかし、騙される人、必ずいるんですよね^^;
今回の一例は、精神的なショックは大きいとは思いますが、金銭的要求をされなかった事が幸いといえるでしょう。
金銭的な事を提示された場合は、冷静になって警察へ行きましょう。
まとめ
①キャットフィシュは、直接の意味はナマズ。ネット用語では他人の写真を使うなりすまし
②語源はネットやっている人は社会にとってのナマズみたいなものという監督の視点からつけられた
③番組自体は正体を暴くだけではなく、原因追求と対策までしっかりしている
④キャットフィッシュの条件はイケメン美女写真、スカイプをしない、フェイスブックの友だちがいない等
ネット社会の今、この番組はとても大きな意味があるような気がします。
引きこもりの方が減るきっかけにもなると思うので、何かしら日本にも取り入れられたらいいのになと、思いました^^